転職前に行うこと

簡単に「転職」といっても、その前にやるべきこともたくさんあります。やるべき事というよりも、きちんと準備することで、自分自身のみならず周囲の方々にも迷惑をかけずに転職するということです。
エージェントに登録する前に、以下のことを済ませておきましょう。

list-372766_640

留守電の設定

看護師転職エージェントと効率的かつ無駄なく連絡を取り合うために、携帯電話の留守電設定もしくは伝言メッセージを設定できるようにしておきましょう。看護師は勤務中にはスマホを持ち歩くことはないので既に設定していると思いますが、行っていない方は必須です。

詳しくは転職エージェント利用の際の注意点のページをご覧ください。

数ヶ月前に上司に伝える

病院等の就業規則内には、退職1ヶ月前までに退職願を提出するという旨が記載されている場合がほとんどです。これは勤務先によって異なりますが、じつは労働基準法など労働に関わる法律ではなく、民法で以下のように記載されています。

(期間の定めのない雇用の解約の申入れ)
第六百二十七条
1. 当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。

つまり、退職を希望する2週間前までに退職願を提出すれば、民法上は退職することが可能だということです。医療機関に限らずほとんどの企業が規則として1ヶ月前の申し入れを記載しているのは、業務の引き継ぎや人員の補充などにそれなりの時間が掛かるためだと考えてください。

しかし、何度もお伝えしている通り、どの医療機関も看護師の確保が難しい時代です。1ヶ月かければ代わりに人材を確保できるかというと、それはかなり難しいことだといえるでしょう。
タイミングよく転職エージェントから看護師の紹介が来たり、それが春先で新卒が数人でも入ってくればいいのですが、人材難のナース業界では1名採用するのに何百万円もの費用がかかっているのが現状です。

立つ鳥跡を濁さず。現在の勤務先の事情を考え、早め早めにまずは直属の上司に伝えておきましょう。
引き止めがあるかもしれませんが、それも踏まえての数ヶ月前です。

何のための転職なのかをはっきりさせる

ただ単に、今の職場が嫌だから転職するという方もいらっしゃるでしょう。
残業が多い、休日出勤をよく頼まれる、人間関係が悪いなど理由はそれぞれあるはずで、次に働くならそのような「退職する原因」がない職場を選びたいという思いがありますね。こういったマイナス要素を、プラス要素に変えて「私は何のために転職するのか」を考えることが大切です。

例えば、人間関係が悪い職場から逃げたいと感じているとしましょう。
しかし、転職の目的が「人間関係の良い職場で働きたい」では、また同じことを繰り返す可能性があります。ナースとしてやりたいこともあるはずですし、人間関係だけを求めてしまうと、実際に入ってみて些細な出来事があった時に、一気にモチベーションが下がってしまいます。
「人間関係が悪いから嫌だ」→「新しい職場で良い人間関係を作りたい!」というプラスの要素に変えて考えることが、このようなマイナス要素を含んだ転職理由がある場合には有効です。

「夜勤がきつい」であれば、「日勤のみの勤務で自分自身の体調管理も考えていきたい」
「残業で子どもの保育園の迎えができない」であれば、「育児にも専念しながら看護師としての仕事も続けていきたい」
こう考えるだけで何のために自分は転職するのかが明確になり、それが前向きな転職の動機にもなります。

もちろん、自分のやりたい看護を行いたかったり、新たな分野に進みたいというプラス要素を含んだ理由であれば、それはそれで十分です。

希望の条件を考えておく

「あまりたくさんの希望を出すと転職先が見つからないかもしれない」
そう考える必要はありません。看護師転職サイトから登録する際にも、コンサルタントに条件を伝える際にも、希望したいことはすべて盛り込んでお願いするようにしましょう。
転職エージェントはじつにたくさんの案件を抱えています。
最初から希望条件をすべて伝えないでいると担当者の都合で転職先を勧められてしまうこともありますし、実際に働き始めたときに「こんなはずじゃなかった」となってしまい、そのうちまた転職を考えてしまうことで無駄な時間を過ごすことになります。

ただし、すべて自分自身の思い通りの転職先が見つかるとは限りません。どこかで妥協するポイントが出てくるはずです。
その際に、「絶対に譲れない条件」と「必須じゃなくてもよい条件」を分けて考えておくと良いです。後者が希望と多少異なるようであれば、妥協点として考えて、面接や見学を設定してもらうのもよいでしょう。

看護師転職エージェントに登録する(3~5社)

1社しか登録しないのは危険ですし、たくさんのエージェントに登録しすぎるのもややこしくなってしまいます。

各エージェントによって独占的な非公開求人を持っていたりするので、多く登録するほうが希望条件どおりの転職先を見つけられる可能性は上がりますが、電話がよく掛かってきたり整理できなくなって逆に「転職疲れ」に陥ってしまいます。
1社のみだとその会社だけに依存してしまうためハズレくじを引いてしまう可能性もあり、治療に対するセカンドオピニオンと同じで、複数社に登録しておいたほうが無難です。

サイト運営者がまとめた各エージェントの特徴を参考にしていただき、3~5社程度に絞って登録することをオススメします。