ナース転職業界の仕組み

なぜ世の中に数えきれないほどのナース転職サイトがあるのか、疑問に思ったことはありませんか?
そんな業界の仕組みを知っておくと、どんな転職が望ましいかが見えてくると思います。

ナース転職業界の仕組み

転職エージェントの存在

例えば学生時代、アルバイト探しにFromAやanなどを購入してバイト先を探した記憶のある方は多いと思います。当然ながら求人するお店などはアルバイト人材が欲しいので有料でそういった雑誌に募集を掲載し、応募者が来るのを待っていたわけです。
昨今は無料募集誌やインターネットが主な媒体ですが、アルバイトなどの場合は基本的な仕組みは昔とたいして変わりません。
掲載して広告料がいくら、という形ですね。

hito0-56しかし転職となると話が変わってきます。
歴史としては、看護師転職よりも前に、一般の企業向けの紹介事業が遠い昔、1970年頃から立ち上がっています。職業紹介、就職斡旋、人材紹介などと呼ばれる分野です。
職業安定法を根拠法とし、有料職業紹介事業と無料職業紹介事業というものが存在しています。無料職業紹介はいわゆるハローワークや大学の職業課、ナースでいえば都道府県の看護協会が該当し、有料職業紹介は一般企業の行う当ページに紹介されているような会社が該当しますが、厚生労働省に許認可申請を行い許可を受ける必要があります。
人材を紹介することで手数料を貰うのが有料職業紹介で、少しでも手数料を受けるには必ず許可や講習の受講義務が存在します。

つまり言い方を選ばずにいえば、良い人材が「商品」となり、求人会社に「納品」をすることで「売上」が上がるということです。
その「商品の仕入れ」のために、紹介会社は宣伝広告をおこなっているということです。

看護師紹介会社の数は無数にある

看護師の転職サイトがたくさんあるのは、まさに看護師が不足しているからです。
有料職業紹介事業者にとってナースが不足していることのメリットは、転職したい看護師を見つけさえすればだいたいどの病院も欲しがるので、すんなりと手数料が貰えるということです。

しかし実際には全体的に看護師数が不足しているので、事業者が転職希望の看護師を見つけるのも大変であるわけです。2010年頃あたりは転職したい看護師や潜在看護師を集めるために「就職祝い金を30万円あげますよ」なんていう会社がたくさんありました。それを独自の色として出し、転職希望者を募っていたんですね。
近年はそういったケタ違いの祝い金を出す企業は減ってきましたが、今だに存在はしています。

あなたが転職するといくらの金額が動いているのか

mone075近年は紹介料が落ち着いてきています。
いわゆる「商品(=看護師)」の価値が高騰していた頃は、看護師一人を紹介することで紹介エージェントはその看護師の年収の30%~40%ほどを貰っていた会社もあったようです。つまり、あなたがエージェントを介して年収500万円でどこかの病院に就職すれば、紹介エージェントは200万円の報酬を得ていたわけです。それならそのうちの30万円を祝い金として支払ったとしても、十分な利益が残りますね。
病院側は保険の負担分などもありますから大きな出費ですが、喉から手が出るほど看護師が欲しいわけですから、泣く泣く支払っていたのだと言ってもいいでしょう。

しかし、その祝い金も各エージェントが競い合ったために高騰し、中には祝い金を受け取る資格を満たした時点で数ヶ月で退職して転職を繰り返すような傾向も見られ、質の良い看護師が欲しい病院側がエージェントを選ぶようになってきました。ただし質が良ければ紹介料が高くてもよいという考え方も変わっていき、その結果、現在では15%~25%程度が主流となり、それに対抗できないエージェントがどんどん淘汰されていったのです。

そうはいっても、紹介料が20%だとすればあなたの年収が500万円なら100万円もの金額が動いているわけで、そういった事情も考えながら転職を考えていくべきでしょう。
そのぶん、自分自身がきちんと続けられるような条件の合った転職先を見つけるべきですし、100万円掛かったとしても5年続けてくれれば受け入れ側としても安いものです。転職エージェントは、紹介したナースが短期間で退職してしまうと報酬が減額(例:1ヶ月以内の退職は80%返還)になりますから、あなたと受け入れ先の両者とも条件にマッチする案件を一生懸命見つけてくれるはずです。